ダイコンを煮ると透明になる理由
- 2023.06.10
日本人の食生活に欠かすことのできないダイコンは、ふろふき、おでん、切り干し、たくあん、おろし、刺身のツマ、とメニューも多彩です。
白さと太さから、ダイコン足などと言われもしますが、ダイコンが白く見えるのはなぜでしょうか。
それは、白い色素を持っているからではなく、ダイコンの中の空気のせいです。
ダイコンの内部には小さな孔があり、表面には無数の凹凸があります。
ここに光が当たって、乱反射をして白く見えるというわけです。
ダイコンを水で煮ると、水が孔や凹凸の中に入り空気を追い出します。
すると、乱反射がなくなり、光がダイコンの中に入り込んで、半透明になるのです。
半透明の曇りガラスのザラザラした面に水をつけると、光が通りやすくなって透明になるのもこれと同じ原理です。