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自分のことばかり話すと、相手はうんざりする

2019.09.09

自分のことばかり話すと、相手はうんざりする

年末にあなたの手元に友だちから二通の手紙が届いたとイメージしてください。

一通は次のような手紙。
「先月、私はハワイに行ってきました。青い空と広い海と美味しい料理を毎日楽しみました。寒い日本とは違うので私もリフレッシュ!!(ハワイの写真を同封したので南国気分を味わってね)。
そういえば、我が家の長男が有名私立高校に推薦入学が決まりました。サッカー部に入部予定で、今から応援に行くのが楽しみ。
日本に帰ってきても、ワイン教室やダンススクールもあって何かと忙しいです(笑)。
そんなよもやま話もあるので、来週、そちらに行く用事のついでに会えないかと思いますがどうでしょう?」

もう一通はこんな手紙です。
「お元気ですか? 先日、久しぶりにメールを頂きとても嬉しくなりました。
そういえばお子さんは来年大学受験ではありませんか。確か高校ではサッカー部のキャプテンだったと記憶しています。これから入学試験だと思いますが、志望校に合格できますように祈っています。
来週、そちらに行く機会があります。
よければ久し振りに会ってあなたの話を聞きたいです。
寒さが厳しくなってきましたがご家族のみなさんお身体ご自愛くださいね」

この二通を見比べて、親しさを感じるのは後者のほうだと思いませんか?
この違いが生まれるのは、なぜでしょうか?

それは、主語が違うからです。

前者の友だちの手紙の主語は「私」で、後者の友達の手紙の主語は「あなた」です。
主語を「私」にして自分のことばかりを相手に伝えていたら、相手はあなたが退屈で自己中心的な人物だと感じます。


ビジネスでも、お客様を前にして「自分の商品のこと」ばかりを話し、広告でも「自分の商品のこと」を自画自賛しているものは何となくうんざりします。

だから、ビジネスの相手に何かを伝えたいなら、主語を「あなた」にしましょう。
広告コピーなら主語は「この商品は」「わが社は」ではなく、やはり「あなた」です。

「コンパクトサイズで高画質です」だと、主語は「私」です。
これを「あなた(お客様)」を主語にすると、「ポケットに入れてどこにでも持ち歩けます。お気に入りの風景に出会ったらすぐにインスタ映えする写真を撮ることができます」となります。

広告コピーでは「あなた(お客様)」を念頭に置きましょう。

いかがでしょうか。
人は自分のことばかり話したり、自画自賛する人にはうんざりします。
だから多くの政治家は嫌われます。
キャッチコピーを考えるときは、「あなた(お客様)」を念頭において制作すると良いでしょう。

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