潜在意識を刺激する方法
- 2019.12.13
後楽園での話です。
園内のお店の幟に、「お抹茶と団子セット300円」と書かれ ていました。
「安い!」と思ったので、そのセットを注文しました。
店員さんが小ぶりなきび団子3つとお抹茶を持ってきてくれました。
そしてだんごを食べている途中で、「はい、これサービ ス!」と言って、店員さんがきび団子2つを小皿に置いてくれました。
そのサービスに素直に喜んでいるとすかさず、「よかったらお土産買って行ってね!」と言い、「このきび団子は○○賞をいただいたんです」と、壁に掲げられた大きな賞状を指差しました。
さらに、「このきび団子はここでしか買えません」とのこと。
結局、私はお土産として2箱買いました。
さて、最初は300円のお抹茶セットからスタートして、結局、私は数千円のお土産を買っています。
小さなものを提供してから大きなものへ誘導するというセールスの流れができているわけです。
これは「フット・イン・ザ・ドア」です(最初に小さな承諾を得た後に大きな依頼につなげる)。
また、最初は小ぶりの団子がお皿に3個乗っていましたが、後で「サービス」と言いながら2個追加してもらったのでお得感を抱きました。
これは「ザッツ・ノット・オール」ですが、オマケやサービス、特典は「商品の後」に提供したほうが人はお得感を感じるという心理理論です(テレビ通販で商品説明後にオマケを 紹介する手法)。
さらに、「ウチのきび団子は○○賞を頂いた団子なんです」は「権威効果」という理論で説明できますし、「このきび団子はここでしか買えないもので、他では売ってません」は「希少性」に弱い人間心理で説明がつきます。
こうした心理が重なって、私は購入に至ったことになります。
人は「心」で行動をする生き物です。
潜在意識下の「心」は自分では気づきにくいですが、注意喚起物、希少性、権威等に影響を受けやすいものです。
いかがでしょうか。
人の購買行動は雰囲気、数量、金額、おまけ、権威等さまざまな要 素に影響を受け易いものです。
お金の掛からないちょっとしたことで購買行動に影響を与えることができます。
ぜひ実践してみましょう。