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ミルグラムの服従実験(アイヒマン実験)

2020.01.31

ミルグラムの服従実験(アイヒマン実験)

アメリカ、イェール大学の心理学者、スタンリー・ミルグラムが1963年にアメリカの社会心理学会誌『Journal of Abnormal and Social Psychology』に投稿した、権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したものを「ミルグラム実験」と言います。

東欧地域の数百万人のユダヤ人を絶滅収容所に輸送する責任者であったアドルフ・アイヒマンは、ドイツ敗戦後、南米アルゼンチンに逃亡して「リカルド・クレメント」の偽名を名乗り、自動車工場の主任としてひっそり暮らしていました。

彼を追跡するイスラエルの諜報機関がクレメントは大物戦犯のアイヒマンであると判断した直接の証拠は、クレメントが妻との結婚記念日に花屋で彼女に贈る花束を購入したことでした。

その日付はアイヒマン夫婦の結婚記念日と一致し、イスラエルにおけるアイヒマン裁判の過程で描き出されたアイヒマンの人間像は人格異常者などではなく、真摯に「職務」に励む一介の平凡で小心な公務員の姿でした。

このことから「アイヒマンはじめ多くの戦争犯罪を実行したナチス戦犯たちは、そもそも特殊な人物だったのか、それとも妻との結婚記念日に花束を贈るような平凡な愛情を持つ普通の市民であっても、一定の条件下では、誰でもあのような残虐行為を犯すものなのか」という疑問が提起されました。

アイヒマン裁判(1961年)の翌年に、この疑問を検証しようと実施された実験が「ミルグラム実験」や「アイヒマン実験」と呼ばれるものです。

実験の結果は、普通の平凡な市民が一定の条件下では冷酷で非人道的な行為を行うことを証明するもので、そのような現象を「ミルグラム効果」とも言います。

実験の詳細には触れませんが、この実験は男性と女性で全く同じ割合で残酷な行為を行うことが分かり、色々な国々で行われた再現実験でも全て同様の結果が出ました。

つまり、一定条件下では人間の良心は無力になり、誰でも残虐行為を行う、ということです。

このことはソンミ村虐殺事件やルワンダ虐殺など現代の残虐事件を説明するのに活用されています。

会社にもいますよね、役職に就いてから人が変わってしまう人が。

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