楽しいカニバリズムガイド
- 2020.03.09
カニバリズムとは、人間が人間の肉を食べる行動、あるいは習慣のことを言います。
今回は楽しいカニバリズムのあれこれをご紹介します。
■人は美味しいらしい
人肉を20kgほど食べた経験のある殺人犯、アルミン・マイヴェスは刑務所内でのインタビューで、味は豚肉のようで、「やや苦みと歯ごたえがあり、実に美味しかった」と答えています。
勿論、年齢、食べる部位、調理方法によって変化するそうですが、各地方に伝わるカニバリズムの歴史を調べると、総じて「美味しいもの」だそうです。
レッツカニバ!
■クールー病
いくら美味しいからと言って、食べ過ぎはいけません。
クールー病になってしまいます。
クールー病はパプアニューギニアの風土病で、葬儀に際して遺体を食する習慣があるフォレ族が羅患していました。
人間のプリオンを原因として発症し、重症化すると重度の運動失調を引き起こして、最終的に死に至ります。
リスクを覚悟でレッツカニバ!
■カニバリズムの分類
大きく分けてエンドカニバリズムとエクソカニバリズムに分けられます。
エンドカニバリズムは、前述のフォレ族のように部族や家族内の死者に敬意を表するため行う儀式的なカニバリズムを指します。
エクソカニバリズムは、主に敵を威圧する目的で、侵入者や侵略者を食べることを指します。
意外に思われるかも知れませんが、現在も行われています。
この他に、オートカニバリズムと呼ばれる自分の肉を食べる、または食べさせる習慣・文化も存在します。
少し恐いけど何事も経験さ!レッツカニバ!
■医療としてのカニバリズム
ヨーロッパは排外主義的思想が強いようですが、中世においては野蛮な行為であるはずの食人行為を当たり前に行っていたようです。
それは医療を目的とするもので、頭痛から痛風まで、様々な病気に対して人体を材料とした薬を使っていました。
人体の脂肪は傷の回復を早め、関節炎やリウマチに効果があるとされ、また血液はてんかんなどの痙攣性症状を軽減すると信じられていました。
当初はエジプトのミイラが薬として珍重されていたようですが、次第に普通の死体も食べるようになったようです。
この他にも、戦争や事故などの緊急事態下での人肉食や、フェティシズムとしての人肉食がありますが、幾らなんでもグロ過ぎるので、この辺りで。
一口にカニバリズムと言っても、とても奥が深い、いや、味わい深いですね。
それでは皆さまご唱和ください。
レッツカニバ!