クジラが広い海で結婚相手を見つける方法
- 2023.02.12
クジラは人間と同じ哺乳動物です。
知能も高い。
そして、地球上にこれまで出現した生物の中で、最も巨大な生物です。
巨大さでは恐竜がよく引き合いに出されますが、そのいちばん大きなブラキオサウルスで、全長25メートル、体重80トン。
これに対してシロナガスクジラは、全長30メートル、体重170トンですから問題になりません。
しかし、いくら巨大といっても、海の広さに比べれば点のようなものです。
そんな広い海の中で、クジラは結婚相手や迷子になった子どもと、どうやって連絡を取っているのでしょうか。
一度はぐれてしまったら、もう一生会えないようにも思われます。
しかし、その心配はありません。超音波を出して広い海域の様子を見て(探って)いるからです。
外部からは見えませんが、クジラは非常に精巧な耳(鼓骨胞)を持っており、これで互いが発する信号音をキャッチしているのです。
ある調査によると、マッコウクジラで1万メートル、群れをつくっているイルカ(クジラの仲間の小型のもの)で800メートルも遠くの出来事をキャッチできるということです。