磁石を真ん中で2つに切ったらどうなるか
- 2023.04.10
どこを切っても同じデザインが顔をのぞかせる金太郎飴のように、磁石もどこを切ってもN極とS極のある磁石のままだといいます。
いったいどういうことでしょうか。
小学生の頃に理科の実験で使ったような、左右にN極とS極がある棒磁石を思い浮かべてください。
N極側は赤く、一方のS極は青く塗られているあの磁石です。
この磁石を中央で左右に、赤いN極と青いS極に切り離して、その断面に鉄でできた釘やクリップを近づけてみると、しっかり鉄を引きつけます。
そればかりか、もともとN極だった側はすべてN極になるのかと思いきや、切った部分はS極になっています。
実際に方位磁石を近づけると、針はしっかりNが引き寄せられます。
当然、もう一方のS極の切り口にはN極が生まれていて、方位磁石の針はSが引き寄せられます。
磁石のこの不思議な特徴は、磁石の中にN極とS極をもった小さな原子が並んでいるために生じるものです。
ちなみに、この金太郎飴のような現象は1本の磁石を2本に、2本を4本にと半分に切り続けていっても続きます。
たとえどこで切ったとしても、どれほど小さくなっても、必ずNとSの2つの極をもつ磁石であり続けるのです。