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亀の性別の見分け方を知っている人は案外少ないかもしれません。

成長したカメは、メスよりもオスのほうがしっぽが太く長くなります。
また、総排泄孔がオスは甲羅の外側、メスは内側にあります。
それで見分けるのです。

ところで、亀はいうまでもなく卵から生まれますが、オスかメスかはいつ決まるのでしょうか。

じつは多くの亀は、孵化するときの温度でオスかメスかが決定されます。

たとえばアカミミガメという亀の場合、孵化するときの周囲の温度が26度だとオス、32度だとメスとして生まれることがわかっています。

つまり、オスかメスかは遺伝的に決まるのではなく、温度によって決定されるということです。

だから、もしも地球温暖化により常に気温が高い状態になれば、メスの亀ばかりが生まれることになり、亀そのものが絶滅する可能性もあるということになります。

このように温度によって性別が決まるのは亀だけではありません。

一部のワニやトカゲも同じように温度が性別の分かれ目になっています。
地球温暖化は、これらの動物たちの今後を左右するかもしれない重大な危機なのです。

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