なぜ骨格診断を信じるのか不思議でならない
- 2023.07.26
骨格診断は、個人の骨格の形状や比率を基に、その人の体型や特徴、性格、能力などを分析・評価する手法です。
この診断法は、一部のパーソナルスタイリストやファッションコンサルタントによって使用されています。
骨格診断では、主に人体の上半身の骨格や体のラインを観察し、以下のようなカテゴリーに分類されることがあります。
1. インパクトライン(V字型、I字型、O字型など):肩幅やウエストの比率に基づいて、人の体型を分類します。
2. ボディライン(ストレート、カーブ、スポイラーなど):骨盤や胸部の形状に基づいて、個人の体型を評価します。
3. シルエット(トライアングル、インバートトライアングル、レクタングルなど):体の上半身と下半身の比率に基づいて、個人のシルエットを分析します。
これらのカテゴリーによって、個人の体型や特徴に基づいたファッションスタイルや服装の選び方、身体のラインを強調する方法などが提案されることがあります。
しかし、骨格診断は科学的に確立されたメソッドではなく、個人の主観や感じ方によって結果が変わることがあります。
そのため、骨格診断を単純に信じるのではなく、自分自身の感覚や好みと照らし合わせながら、ファッションやスタイルの選択を行うことが重要です。
そして、骨格診断にはいくつかの批判点があります。まず第一に、骨格診断は科学的根拠に基づいていないとされています。
これは、骨格の形状が個人の性格や能力と直接関連付けられるという主張が、実証されていないことを意味します。
第二に、骨格診断は人を固定的なカテゴリーに分類する傾向があります。
しかし、人間の個体は複雑で多様な要素から成り立っており、単純な骨格の形状だけで性格や能力を判断することは困難です。
骨格診断は心理学や医学の専門的な方法とは異なり、信頼性や妥当性に欠けると指摘されています。
1996年、骨格研究家の柘植裕子氏より骨格診断メソッドの原型を受け継ぎ、骨格診断の検証を開始したとされ、骨格診断の始祖とされる二神弓子氏は科学的なバックグラウンドを持った研究者ではありませんし、医師でもありません。