イノベーター理論とキャズム理論
- 2019.06.13
ハイテク製品特有の現象に関する理論なので多くの方に関係のないものかも知れませんが、中々面白いので紹介します。
■イノベーター理論
新しい発想や技術を元に登場した商品やサービスなどの市場普及に関する理論のことです。
ハイテク製品の新商品の普及率が16%の壁を容易には超えられない現象を指します。
そしてこの16%の壁が「キャズム」と呼ばれています。
■ハイテク製品やハイテクサービスを利用する層
1.イノベーター(技術に惚れて購入する層)全体の2.5%
2.アーリーアダプター(実用面に惚れて初期採用する層)全体の13.5%
------------16%の壁------------
3.アーリーマジョリティー(製品の成功を確認してから採用する層)全体の34%
4.レイトマジョリティー(皆が使っているから利用する層)全体の34%
5.ラガード(新しいものに興味を示さない層)全体の16%
新製品や新しい技術は上記の1~5の順に広まっていきます。
キャズムを超えるためには最多数派のアーリーマジョリティーに支持される必要があります。
そしてアーリーマジョリティーに製品を広めるためにはアーリーアダプターに普及させることが必要です。
■キャズムを超えるには
イノベーター・アーリーアダプターからの良い口コミを流すというマーケティングが効果的でしょう。
最多数派に影響度の高いインフルエンサー(インスタグラマー、ユーチューバー、ブロガーなど)とコラボレーションすることで、アーリーマジョリティーに訴えかけることができます。
いかに「口コミ」をうまく活用できるかが、キャズムを乗り越えるためのキーポイントとも言われています。
例えば、イーロン・マスクや孫正義に「素晴らしい製品だ」と言われれば誰しも興味を持つでしょうから。