レッドオーシャンとブルーオーシャン
- 2019.06.17
できるだけ戦わずして人生を歩んでいきたいものですが、中々そうもいきません。
でも少しのアイディアで競争のない世界に踏み込めるかもしれません。
■レッドオーシャンとブルーオーシャン
「レッドオーシャン」は「競争の激しい市場・業界・分野」のことです。
競合の多い既存の市場空間で競争するため、中々利益が出ず消耗戦になりがちです。
「ブルーオーシャン」は「競争のない(又は少ない)市場・業界・分野」のことです。
競争のない未知の市場を開拓し、低コストと差別化を同時に実現することで利益に繋げることができます。
シンプルに既存市場と新市場とも言えるでしょう。
■単に誰もやっていない事をやる、ことではない
ブルーオーシャン戦略において重要なことは「誰もやっていない事をやる」のではなく、「新たな需要を作り出す」ということです。
「誰もやっていない事をやる」のではなく、まだその市場の価値に誰も気付いていない「誰もやっておらず、しかも需要がある事をやる」必要があります。
■成功事例
ポカリスエットは今ではスポーツドリンクの代名詞として有名ですし、各社から同じコンセプトの製品が販売されていますが、ポカリスエット発売当時は発汗によって体から失われた水分やミネラルを効率良く補給することを目的とし、脱水症状の回復や、炎天下のスポーツにおける熱中症防止などの目的で飲まれる清涼飲料水は他になく、完全なブルーオーシャンでした。
確かな需要があるのに、そこに誰も気付いていなかった訳です。
同じ清涼飲料水でも、少し視点を変えることでポカリスエットのように新市場を生み出すことができるかも知れません。
近年ではより脱水状態にフォーカスした経口補水液OS-1が新しい市場を生み出しました。
■ブルーオーシャンはレッドオーシャン化する
需要のある市場を発見しても、確実な利益が見込めれば各社が参戦していき、競争の激しい市場に変わってしまいます。
例えば、格安航空会社は登場した当初、サウスウエスト航空をはじめとして大成功を収めましたが、次第に競争が激化しフロンティア航空やATA航空のように経営破綻し淘汰されていきました。
このように当初のアイディアだけでは続けていくことは徐々に難しくなっていくため、製品のブランド力を高めたり、新たなビジネスモデルを取り入れていくことが重要と言えます。