人は得ることよりも失うことに敏感
- 2019.07.03
人は得を求め、損を避けたがるものですが、どちらかというと損を避けるときの方が行動エネルギーを多く使います。
「幸せになりたい」「いい暮らしをしたい」「健康でいたい」と思うのは自然なことだと思いますが、その目標に対して具体的に行動を起こせる人は少数派です。
一方で、「不幸になりたくない」「暮らしのレベルを下げたくない」「このままでは不健康になってしまう」という恐れがある場合には、行動を起こせる人が多数派だと思います。
例えば、宝くじで「買えば一定の割合で当たる!」と言われても「失うリスク」を感じ辛いですが、「買わなければ当たらない!」と言われると「失うリスク」を感じて購入に至る可能性が高まる、と言われています。
つまり、メリットよりもデメリットを強調し、「失うリスク」を訴求した方が効果が高まるということです。
パソコンのOSをアップデートするのは面倒ですが、「Windows7のサポート終了」と言われるとリスクに目がいきますよね。
今後、危ないかもしれないしそろそろアップデートするか、と思わせることができます。
いかがでしょうか。
「失う」ことに強い動機づけを見出す傾向があるので、交渉では得るものよりも「失うリスク」をアピールすると良いかも知れません。