ベランダで、洗濯物が「はしゃいで」いる、とは
- 2023.06.06
久しぶりのファミリーレストランで、すっかりテンションが上がってしまった子どもが大騒ぎをしていて、お母さんから「これ! はしゃぐんじゃありません!」と怒られているシーン。
いまだに見かけますよね。
この「はしゃぐ」という動詞
辞書を見ると、「①かわく。 乾燥する」 「② 調子にのって、うかれ騒ぐ」と、2通りの意味が出ています。
実はこの「はしゃぐ」、「乾燥する」という意味の言葉だったのですね。
漢字では、「乾燥」の「燥」の字を使って、そのものズバリ、「燥ぐ」と書きます。
そもそも、元気がなくてしょげている状態を「湿っぽい」とか、「心が湿る」と表現しますよね。
「湿る」の反対は「乾く」ですから、そう考えると、なるほどと思います。
語源としては、「木が乾燥して反り返る」ことを「はしゃぐ」といい、それが「はしゃぐ」と発音されるようになったのだとか。
ちなみに、物干し竿に干した洗濯物が乾いて風にそよいでバタバタと元気よくなびく様子のことも 「はしゃぐ」といいます。
「風で洗濯物がはしゃいでいるねぇ」なんて言うと、言葉を知っている人と思われる、かもしれません。