アゲハチョウのサナギに緑色と茶色があるのはなぜか
- 2023.06.26
チョウやガは、幼虫時代に青虫や毛虫といったグロテスクな姿をしていて、次にミイラのようなサナギになり、やがて美しい羽を持つ成虫になるわけですが、その変身ぶりは、まさに自然の驚異。
どんな立派な手品師もかないません。
そればかりか、アゲハチョウのサナギには保護色として緑色と茶色(褐色)があるというのですから、まったくうまくできているものです。
緑色のサナギがいるのはミカンやカラタチなどの葉で、茶色のサナギは板塀などについています。
アゲハチョウの幼虫が、ミカン科の葉を食べて成長して、サナギになる前に、食草の薬の匂いがするところでサナギになれば緑色、そうでなければ茶色になるという仕組みなのです。
葉っぱと同じ模様の羽を持つガや、まるで枝のようなカマキリなど、昆虫の世界はまるで忍者さながらです。