流氷はなぜ北海道にしか来ないのか
- 2023.07.18
北海道の流氷は北極からやってくるわけではなく、オホーツク海で生まれたもの。
オホーツク海は、水深200メートル以下の浅いところが多いため、そういう海は冷えやすく、しかも塩分が薄いので氷が張りやすい、と言われています。
11月の中頃、オホーツク海の海水の中で小さい氷の結晶が生まれます。
それがくっついてシャーベットのようになり、しだいに氷に変わっていくのです。
こうしてできた氷が、南へ向かう海流や、強い北風で、一月中頃には北海道のオホーツク海沿岸に押し寄せ、海を閉ざすのです。
流氷が本州に来ないのは、そこに黒潮の暖流が流れ込んでいることや、太平洋という、広くて深い海なので、オホーツク海とは様子が違うためだと言われています。