【創作ヒトコワ】水戸原の闇
- 2023.07.19
茨城県のある町、常陸大宮市に伝わる「水戸原(みとばら)の闇」と呼ばれる場所で起こった出来事です。
ある日の夕刻、水戸原の闇で暮らす夫婦、川上雅也(かわかみ まさや)と川上奈美子(かわかみ なみこ)が行方不明になりました。
近隣住民たちは心配し、捜索隊を結成して彼らを探しましたが、二人の行方はわかりませんでした。
数日後、水戸原の闇で驚愕の光景が目撃されました。
山中に川上夫婦の血の跡が残され、周囲には散乱した遺品が散りばめられていました。
川上夫婦の姿は見つかりませんでしたが、その場所からは忌まわしい悪臭が漂っていました。
捜査が進む中、川上夫婦の遺体が茨城県内の山中、常陸大宮市に存在する洞窟で発見されました。
彼らの遺体は凄惨な状態であり、何者かによって残虐に殺されたが形跡がありました。
かろうじてそれと分かる頭部は首からほとんど取れそうになっており、右手が潰されていました。
近隣住民たちは衝撃と恐怖に包まれましたが、同時に疑念と不信感も募りました。
近隣住民の中には、川上夫婦と何らかの因縁がある者がいるのではないかとの噂が広まりました。
それもそのはず、川上夫婦が一部の村人たちにマルチ商法を紹介し、村人たちから恨みをかっていたということが明らかになったからです。
捜査は進み、川上夫婦殺害の容疑で最終的に村人全員に聞き込みが行われましたが、村人全員にアリバイが確認されました。
これは通常あり得ないことでした。
アリバイがない人が一人もいないことは逆に不自然です。
結局、村内ではこれ以上捜査は進まず、村外の人間の犯行だろうということになり、未だ犯人の目星も付いていない状態です。
さて、犯人は誰だと思われますか。
※100%創作のお話です。