ウェブのことは分からなくて当たり前
- 2020.01.06
私のように四六時中ウェブに関する仕事をしていても、正直なところクライアント様のご質問に対して完全な答えを提示できない分野もあります。
と言いますのも、主にGoogleよって毎年ルールは変更されますし、デザインに関してもトレンドが目まぐるしく変わります。
技術的なことさえ、ずっと使える技術というものが他業種に比べてかなり少ないと思います。
つまり、専門的にやっていない方は分からなくて当たり前です。
そもそも情報の不完全性が高く、制作者とクライアント様では知識が平等ではないので分からないことがあれば、制作者にどんどん質問すべきだと思います。
勿論、技術的に説明することが難しい分野もありますが、分かり辛い用語などは解説してもらった方が良いと思います。
専門用語を並べてその場を支配しようとするディレクターもいますので…
他にも、ウェブは歴史が浅く特にデザイン上のルールが曖昧なためこんなことが言えます。
例えば、服のようにウェブには伝統がありません。
困ったらトラッドな格好をすればそれなりに見える、というものがないのです。
結婚式に呼ばれたら男性ならスーツを、女性なら目立ちすぎないドレスを、といったTPOもウェブにはほとんどありません。
アーティスティック過ぎて何がどこに掲載されているのか分からないようなサイトも考え方によっては必要ですし、楽天のようにデザインをしたと呼べないようなサイトも結果が出るのであれば問題ありません。
こういったある種のカオスの中で正解が一つだけあります。
それは、制作したサイトを見た方を惹きつけるデザイン・構成・内容にする、ということです。
クライアント様を惹きつけるのではなく、その制作したサイトを見た方を、です。
結局のところ、クライアント様を幸せにするにはクライアント様のお客様を幸せにして、皆んながハッピーな状態を作り出さないと、ほころびが生じて経済がうまく回らなくなってしまいます。(宗教的意味合いはありません。)
その為、「ここまでシンプルにしなくても…」や「こんなに余白が必要?」といったご意見をいただくこともありますが、先に申し上げたように「ウェブは分からなくて当たり前」と同じようにクライアント様の仕事の「お客様は分からなくて当たり前」を少しでもお客様が理解できるようにしたい、と考えています。
色々と書きましたが、分からないことがあれば、ご依頼前でも構いませんので、ぜひご質問ください。